時の人
ときのひと
表現名詞
標準
man of the hour
文例 · 用例
一時の人気や枝葉の美に戸惑ってはいけない。
— 岡本かの子 『巴里のむす子へ』 青空文庫
かような万葉仮名の類別こそ、当時の音韻の状態を知るべき基礎となるものであって、その類の一つ一つは、それぞれ当時の人々が互いに違った音として言いわけ聞きわけた一つ一つの音を代表し、その総体が当時の国語の音韻組織を示すものとなるのである。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
『万葉集』巻十二に「いぶせくも」という語を「馬声蜂音石花蜘※」と書いてあって、「馬声」をイに宛て、「蜂音」をブに宛てたのをみれば、当時の人々は、蜂の飛ぶ音をブと聞いたと共に、馬の鳴声をイの音で表わしていたのである。
— 橋本進吉 『駒のいななき』 青空文庫
かような点から考えても、どうしてもこれは当時の人の発音において音が違っていたから、それぞれの音を写した仮名に区別があるのだと思われます。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
それだから、その当時の人から見ると、こういう風に二類の仮名で「キ」を書き分けるということは、今の人が「カ」という音と「キ」という音を書き分けるのと同じことで、むしろ書き違える方が不思議であります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
思ふにこの詩集が、當時の人氣に投じた由緒は、一にはその小唄風の詩曲が、通俗にも解り易く、一般の新しき興味をひいた點にあるだらう。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
せんだんの花のこぼれる南国の真夏の炎天の下を、こうした、当時の人の目にはスマートな姿でゆっくり練り歩きながら、声をテノルに張り上げて歌う文句はおおよそ次のようなものであった、「エーエ、ホンケーワーア、サンシューノーオー、コトヒーラーアヨ。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
これ、佐藤次信忠信兄弟の妻、二人都にて討死せしのち、其の母の泣悲しむがいとしさに、我が夫の姿をまなび、老ひたる人を慰めたる、優しき心をあはれがりて時の人木像に彫みしものなりといふ。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
作例 · 標準
新しい発見をした彼は、一躍時の人となった。
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彼女はオリンピックで金メダルを獲得し、今や時の人だ。
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次期社長の有力候補として、彼が時の人と目されている。
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