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芸格

げいかく
名詞
1
標準
文例 · 用例
璃※などでも今では、喜多村氏などが、神様見たいに言ふが、――さう言つて、あの不幸な達人を伝へてやつてくれることはあり難いが、――やはり浜芝居の座頭か、書き出しで、長い腕を磨いて来たので、大芝居の座頭の相談役には此以上の人はないが、芸格は低かつたと思ふ。
折口信夫 春永話 青空文庫
そしてこの評判が源之助の芸格を狭める結果になった。
折口信夫 役者の一生 青空文庫
源之助はその芸格から見れば、いくらでも出世する場合に立ち、彼でなければ出来ぬ役柄も多かったけれども、出発点に禍される所があったと思われる。
折口信夫 役者の一生 青空文庫
家橘よりは、死期は十年ほど延びた権十郎にも通じる所のある芸格であつたらしい。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫
全く市村羽左衛門に到つては、私の鑑賞範囲を超えた芸格を持つた役者だつたのだ、とつく/″\思ふ。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫
だから彼の芸格が、私に呑みこめぬといふ訣ではない。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫
楠山正雄さんの書かれた羽左衛門の芸格の由来する所を説かれたもの――日本演劇、昭和二十一年――などを思ひ返すと、私などの書くと言ふことだけで、赧い顔の出るを感じる。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫
中で、市村氏などは、まださうした死面の複製が配られても、毫も不つりあひを感ぜさせない芸格を抱き、又生活態度を持つてもゐた様だ。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫