全編
ぜんぺん
名詞頻度ランク #15619 · 青空 42 例
標準
whole book
文例 · 用例
自分の目にはいわば一つの共産労働部落といったようなものに関する「思考実験」の報告とでもいったようなものが全編の中に織り込まれているように思われる。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
キリストの磔刑を演出する受難劇の場面で始まるこのフランス映画には、おしまいまで全編を通じて一種不思議な陰惨で重くるしい悪夢のような雰囲気が立ち込めている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
薄ぎたないかび臭い場面などはどこにも見られないで、言わば白いエナメルとニッケルの光沢とが全編の基調をなしているようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
しかしただ、ポウェルという男とゲーブルという男との接触から生じるいかにもきびきびした歯切れのいい意気といったようなものが全編を引きしめていて観客を退屈させない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
この全編の内容が一般の読者の「笑い」の対象になっても、それはやむを得ないのである。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
ところが最終の第四楽章に入ると、再びもとの静かさに帰る、そうして「花の座」が現われ、最後に、ゆるやかなあげ句で、ちょうど春の夕暮れのような心持ちで全編が終結するのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
……こういうふうに全編を通じて見て行っても芭蕉と野坡の「音色」の著しいちがいはどこまでも截然と読者の心耳に響いて明瞭に聞き分けられるであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
ラッパはむしろ添え物であって、太鼓の音の最も単純なリズムがこの一編のライトモチーフであり、この音の弛張が全編のドラマの曲折を描いて行くのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
作例 · 標準
この長編小説は、全編を通して美しい比喩表現が散りばめられている。
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映画の全編がモノクロで撮影されており、独特のノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
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あの名監督の新作は、全編がパリの街角でロケが行われたそうだ。
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