腕力沙汰
わんりょくざた
名詞
標準
resorting (coming) to fisticuffs
文例 · 用例
たとひ露骨な腕力沙汰が個人の本能だとしても、相手を殺したり傷けたりしない程度に於て其本能を満足させるのが人情である。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
而かも腕力沙汰にまでして思い知らしめられたのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
或る理由で、夜盗が私であるといふことが解つてゐる限りは、現行を差押へて腕力沙汰に訴へぬ限り、その縁家先では所置を施す術がなかつたので、私はその所行は私であるといふ一札を残して、首尾好く或る仕事を遂行した。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
その頃のいわゆる“壮士”は、ややもすれば腕力沙汰に訴えるのが習いで、明けても暮れても喧嘩の絶え間がない。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
だが直ちに腕力沙汰に及ぶと云ふ其前に、マダ國交際の法と云ふものがある。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
〕 支那人が文弱である原因は兔に角、支那人は個人としても腕力沙汰は甚だ稀で、團體としても戰爭は好まぬ。
— 桑原隲蔵 『支那人の文弱と保守』 青空文庫
兎に角腕力沙汰は控えたが宜しいですよ。
— 豊島与志雄 『電車停留場』 青空文庫
本当に腕力沙汰に及んだこともあるが、彼の強い腕っ節にかなう者はなかった。
— 豊島与志雄 『狐火』 青空文庫
作例 · 標準
議論はエスカレートし、最終的には腕力沙汰になってしまった。
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彼はすぐに腕力沙汰に訴えようとするので、周囲から敬遠されている。
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口論の末、腕力沙汰にならないよう、間に割って入った。
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