命拾い
いのちびろい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
narrow escape from death
文例 · 用例
お坊様は命拾いをなされたのじゃで、大人しゅうして嬢様の袖の中で、今夜は助けて貰わっしゃい。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
とんと生命拾いでござります。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
と自分の懐の中から足りない一両を見つけて狂喜する者もあり、金内は、ただにこにこして、やがて船はゆらゆら港へはいり、人々やれ命拾いと大恩人の目前にあるも知らず、互いに無邪気に慶祝し合って上陸した。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
ほかにも死人や怪我人がたくさんあったんですから、まあ命拾いをしたと云ってもいいでしょう。
— 正雪の絵馬 『半七捕物帳』 青空文庫
おれはもうとてもだめだと思っていたんだよ、命拾いしたわけだね」「そうさ、すぐくたばりゃもっと傷が軽いわけさ、手がかからねえからな」また藤原が口を出した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
これは茂兵衛のかたきですから、うかうかしていたら二度のかたき討ちをされて、おそらく無事には済まなかったでしょうが、茂兵衛や銀八が早く召し捕られたので命拾いをしました。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
六三郎は命拾いをして気がゆるんだのか、それとも過度の恐怖に打たれたのか、まるで狐の落ちた人のように唯けろりとしているばかりで、さのみ嬉しそうな顔もしていませんでした。
— 岡本椅堂 『子供役者の死』 青空文庫
一刻も速く其処に着いて命拾いの酒を酌み、足踏み延ばして眠ろうと楽しんで来た蒲田温泉は昨年とか一昨年とかの洪水に一軒残らず流れ去っているのであった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
トラックが目の前で急停車し、もう少しで大事故になるところだった。本当に命拾いしたよ。
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崖から足を踏み外したが、偶然木の枝に掴まることができて命拾いした。
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早期発見だったおかげで、彼は大手術を乗り越え命拾いすることができた。
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