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満山

まんざん
名詞
1
標準
the whole mountain
文例 · 用例
川は、底を傾けて、水を震うので、森の中まで、吹雨が迷い込んで、満山の樹梢を湿す。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
初冬の風が吹いて満山の木が鳴った。
岡本かの子 富士 青空文庫
満山の風がまた亙る。
岡本かの子 富士 青空文庫
怒るときは、山腹にかみなり稲妻を起し満山は暗くなった。
岡本かの子 富士 青空文庫
落葉を踏んで頂に達し、例の天主台の下までゆくと、寂々として満山声なきうちに、何者か優しい声で歌うのが聞こえます、見ると天主台の石垣の角に、六蔵が馬乗りにまたがって、両足をふらふら動かしながら、目を遠く放って俗歌を歌っているのでした。
国木田独歩 春の鳥 青空文庫
高嶽の絶頂は噴火口から吐き出す水蒸気が凝って白くなっていたがそのほかは満山ほとんど雪を見ないで、ただ枯れ草白く風にそよぎ、焼け土のあるいは赤きあるいは黒きが旧噴火口の名残をかしこここに止めて断崖をなし、その荒涼たる、光景は、筆も口もかなわない、これを描くのはまず君の領分だと思う。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
渦いて寄する風の音、遠き方より呻り来て、どっと満山に打あたる。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
競り上るように鮮かさを見せる満山の新緑。
岡本かの子 呼ばれし乙女 青空文庫
作例 · 標準
満山の紅葉が、秋の深まりを感じさせる。
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日の出と共に、満山の緑が輝き始めた。
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満山の桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わった。
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