測点
そくてん
名詞
標準
文例 · 用例
それらの知識を確実に把握するためには支那、満洲、シベリアは勿論のこと、北太平洋全面からオホツク海にわたる海面にかけて広く多数に分布された観測点における海面から高層までの気象観測を系統的定時的に少なくも数十年継続することが望ましいのであるが、これは現時においては到底期待し難い大事業である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
自分の少しばかり調べてみた結果では、昨年の颱風の場合には、同時に満洲の方から現われた二つの副低気圧と南方から進んで来た主要颱風との相互作用がこの颱風の勢力増大に参与したように見えるのであるが、不幸にして満洲方面の観測点が僅少であるためにそれらの関係を明らかにすることが出来ないのは遺憾である。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
ただ一人山頂の櫓に回照器(ヘリオトロープ)を守って、時々刻々に移動する太陽の光束を反射して数十キロメートルかなたの観測点に送る。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
こうして、私たちは国境の天測点へと、草ばかりの一つの丘の頂辺を目ざして、泥濘のひどい小径をうねりうねりして登りにかかったのである。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
* 既に天測点を見極めて続々と降りて来る誰彼は、頭の上に大きな驚くべき蕗の葉を傘代りにかざしていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
天測点はついその上にあった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
ところでこちらは南方のあらゆる観測点を占領され、気象にたいする一切の眼がない。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
六、「|嘆きの河」「第八観測点 bis.(午後三時〇分)経緯儀による方位角。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫