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渺々

びょうびょう
形容詞-たる副詞-と
1
標準
boundless
文例 · 用例
(明治四十一年九月三十日『東京朝日新聞』)         七      霧の海 野原に下りた霧の渺々として海のごとく見ゆるをいう。
寺田寅彦 歳時記新註 青空文庫
そしてあたりに氣がついて見れば、其處が既に今まで音の背景としてゐた靜けさといふ渺々とした海だといふことに氣がつく。
梶井基次郎 闇への書 青空文庫
た※|渺々として果もない暗夜の裡に、雨水の薄白いのが、鰻の腹のやうに畝つて、淀んだ静な波が、どろ/\と来て線路を浸して居さうにさへ思はれる。
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
九「渺々乎として、蘆じゃ。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
恐る/\搖籃から半身を現はして下界を見ると、今は何處の空に吹流されたものやら、西も東も方角さへ分らぬ程だが、身は矢張渺々たる大海原の天空に飛揚して居るのであつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
若草ながら曠野一面、渺々として果しなく、霞を分けてしろ/″\と、亥中の月は、さし上つたが、葉末を吹かるゝ我ばかり、狐の提灯も見えないで、時々むら雲のはら/\と掛るやうに、處々草の上を染めるのは、野飼の駒の影がさすのである。
泉鏡太郎 一席話 青空文庫
中洲と、箱崎を向うに見て、隅田川も漫々渺々たる處だから、あなた驚いてはいけません。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
……やがて渺々たる蘆原の土手になる。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
作例 · 標準
夜空に広がる星々は渺々と輝いていた。
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その広大な砂漠は、渺々として果てしなかった。
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渺々たる宇宙の中で、私たちはちっぽけな存在だ。
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