追い使う
おいつかう
動詞
標準
文例 · 用例
そこで今まで使っていた鮮人に暇を出して、鬚だらけの友吉おやじを追い使う事になったが、そのうちに機会を見て、吾輩の胸中を打明けてみると、友吉おやじ驚くかと思いの外平気の平左でアザ笑ったものだ。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
そうすれば、きっと幾何か包まっしゃるけに……非人の分際で、お役人を追い使うて済まんばってん……」「何の何の。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
他の人格が僕の頭に入って来て、僕を追い使うので、まったく正気じゃないんです、だから正気にかえったときは。
— モリス・ルヴェル Level, Maurice 『誰?』 青空文庫
番号でも附けて、土木工事〔飢饉や不況時に、その匡救のため国家や社会団体が興す公共土木事業を指す〕に追い使うか。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
“これで鉱山主や大佐の金儲けのために、あの子供達を脅して、まだ追い使うつもりなのか?
— 木村荘十 『雲南守備兵』 青空文庫
奴婢を、牛馬のごとく、ムチで追い使うことだの、その家来たちまで、市へ来ても、部落を通っても、肩で風を切って、あるいているとか、また、註文の武具を、納めに行っても、一度でも、文句なしに、取ったことはない。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
そこで、自分の屋敷の者を追い使うような調子で、「おやじ」 と、権太夫をよんでたずねました。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
若い者から老番頭まで、犬ころのように追い使う。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫