鯨骨
げいこつ
名詞
標準
whale bone
文例 · 用例
名物松浦漬(鯨骨の粕漬)そして佐用姫漬(福神漬)、島へ小鳥を持つて帰る人、島の遊女を買ふ人。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
そりゃ屹度びっくりなさいますわ、だって、思っても御覧なさいまし、コルセットの丈がずっと伸びて、下が岬のように尖り、前の鯨骨が突拍子もなく長くなりましたの。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
漸くそれでも鯨骨の一片と、石槌、打石斧、石皿の破片など掘出した。
— 大森貝塚の發掘 『探檢實記 地中の秘密』 青空文庫
豪華な大画|舫や、綺びやかな|鯨骨を張った下袴などが、この荒ら家のどこから現われて来るもんか。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
そして屋形船で雪見酒をやり乍ら、木場あたりの川岸へつけて、障子の蔭から鯨骨と象牙の一尺ばかりの小竿を出し、炬燵にあたりながら、タナゴを釣つて白焼きにし、三杯酢につけて酒の肴にした。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
それは隣りの寺田さんから貰ったもので、鯨骨の柄のついた非常に大きなものだった。
— ――或る青年の「回想記」の一節―― 『黒点』 青空文庫
ふと見ると庭に沿った長い側廊を、ブロンド編髪をやさしく胸に垂れ、レエスの胸衣に鯨骨入りの裳をつけて大きな西班牙の扇を持った少女が、白い長袍に金襴の外衣を羽織った白髪の老人と肩をならべひとのこころをときめかすような優雅な香りを流しながらしずしずと歩いています。
— 久生十蘭 『ハムレット』 青空文庫
長男の五十雄君は、帰るには帰ってきたが、プロペラにひっかけられた背中の戦傷がカリエスになり、じぶんのやつのほかに、ジュラルミン製の背骨をもう一本|背負い、鯨骨入りのコルセットのなかで見るもあわれに萎びながら、この七年、ベッドに縛りつけられ、天井をながめて暮らしている。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
作例 · 標準
浜辺に打ち上げられた鯨骨は、長い年月を経て真っ白に風化していた。
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アイヌの文化では、鯨骨を加工して様々な道具や装飾品を作ることがあった。
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深海で見つかった巨大な鯨骨の周りには、独自の生態系が形成されている。
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