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窄衣

さくい
名詞
1
標準
文例 · 用例
資本制は、労働者に一人残らず狭窄衣――監獄で狂暴な囚人に着せる革の衣類、それを着ると、からだは自由がきかなくなって、非常な苦痛を感じる――を着せて、手錠、足錠をはめているのだ」藤原は、その目だけがますます然え上がった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
降りる一つ手前の駅で狂気の発作がひどくなったので、何処やらで狭窄衣を手に入れて、車掌や憲兵に手伝って貰って患者に着せたのだった。
КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 紅い花 青空文庫
発作の時ずたずたに裂いてしまった鼠色の服のうえから、刳り込みの大きいごわごわのズックの狭窄衣が、ぴっちりと胴体を緊めつけている。
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窄衣を着せられ、幅のひろいズックの帯で寝台の鉄枠へしっかり結わえ附けられて、彼は自分の寝床に横たわっていた。
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そして狭窄衣の長い袖の下に隠れている手頸がそれに触ると、勢いよくごしごしと袖を鉄に擦りつけはじめた。
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健康な人にはとても信じられぬほどの巧妙さと、屈伸の自在さとで、彼は背中で括りあげてある袖の結び目を解きはなち、狭窄衣を振りほどいてしまうと、長いことじっと看視人の鼾に耳を澄ましていた。
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病人は狭窄衣をぬいで、寝台を抜けだした。
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そこで彼は狭窄衣の丈夫な袖を縄に撚り、鉄棒の尖の槍になっているところへ引っかけて、全身の重みでそれにぶら下がった。
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