抜載
ぬけ載
名詞
標準
文例 · 用例
その一例として、十年前発行の『静岡民友新聞』の雑報を抜載しておきたい。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
そののち二、三カ所で幽霊の写真を見たが、ここに先年、仙台の『東北新聞』の雑報に出でたる一項を抜載すれば、 青森県上北郡三沢村、石場寅次郎の母は、同県|八戸町石場亀吉の母とともに、写真師を招き相並びて撮影せしに、不思議なるかな、二人の姿の間にありありと現れたる姿あり。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
試に九月十二日以後の文を抜載する。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
試にその一、二句を抜載して見れば、後の月ちんばの馬に打ち乗りて鉄網の中にまします矢大臣銘を賜はる琵琶の春寒意地悪き肥後|武士の酒臭く この連句を作ったことがもとになって、私と漱石氏とは俳体詩と名づくるものを作ることになった。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
卑彌呼問題の難點は、全く魏の帶方郡より女王の都邪馬臺に至る道程の解釋に存ずるが故に、余輩は茲に『魏志』に載する行程の全文を拔載し、而して後逐次にその解釋を試みんとす。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
『倭姫命世紀』は後世の作に係れど、その神衣祭の由來を記せる一段は、上古の制度を傳へたるものにて、大御神が天神に奉侍せしさまも、又卑彌呼などが神祇を祀りしさまも、之によりて其一斑を窺ひ得べければ、左の一節を拔載せん。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫