朝な夕な
あさなゆうな
名詞副詞
標準
morning and evening
文例 · 用例
いまだこの事を知らざりし折、庭の中にいささかこの花を生し立てしが、其紅の色の濃からぬを訝しみつゝ朝な夕な疑ひの眼を張りて打まもりたりしをかしさ、今に忘れず。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
朝な夕な、琴弾きたまうが、われ物心覚えてより一日も断ゆることなかりしに、わが母みまかりたまいし日よりふと止みぬ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
美くしきソフィヤの君、われ泣けば、朝な夕なに、悲しくも静かにも見ひらき給ふ青き華――少女の瞳。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
で、僕の運動の話をつけ加へますが、僕は昨年の春あたりから「フエンシング」に興味をもつて、人知れず朝な夕な軽い剣を打ち振つてゐます。
— 牧野信一 『僕の運動』 青空文庫
時頼殿の庵室へ朝な夕なに押し掛けて、いつまでも悟道の邪魔をして見しょうぞ。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
着物道楽の流行で、震災前よりも一層デカダン式にリファインされた男性の姿は、彼女達を朝な夕な眩惑した。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
私は何時の時でも朝な夕な不思議に勇壮な運動を試みずには居られない習癖があるのだつた。
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
私は前述の如く充分な武装を施してゐるので彼等の来襲は怕れなかつたが、朝な夕な私は蜂と同じやうに営々と此処に通つてこれらの状態を観察することを、近頃の生甲斐としてゐたのである。
— 「吾が昆虫採集記」の一節 『夜見の巻』 青空文庫
作例 · 標準
朝な夕なの例文