一つも
ひとつも
副詞
標準
(not) a single one
文例 · 用例
夢想家が、この世で成功したというためしは、古今東西にわたって、未だ一つも無かったと言ってよい。
— 太宰治 『砂子屋』 青空文庫
「ヱルレーヌの影響なんか一つもない。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
そしてこんなレアリズムの文学は、西洋に決して無く、一つも見ることが出来ないのである。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
私は可成所々――所々といつても東京附近だが――の温泉を歩いたが、未だこれといふやうな温泉には一つも行きあたらない。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
さてこのやうに考へてくると、皆嫌ひな温泉ばかりで、好きだと言ふのは一つもない。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
つかつかと歩み寄つたK少尉、いきなりびんたの一つも張るかと思つたらさにあらず、『それ位にして置いて早く集つて下さい、濟まんが』とやつたものだ。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
つまり、この物語には所謂「不正」の事件は、一つも無かつたのに、それでも不幸な人が出てしまつたのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
生れたばかりの赤ん坊の足の裏と同じやうにやはらかくて綺麗なのに違ひない、と思へば、これといふ目立つた粉飾一つも施してゐない乙姫のからだが、いよいよ眞の氣品を有してゐるものの如く、奧ゆかしく思はれて來た。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼からの連絡は、一つも入らなかった。
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冷蔵庫には、食べるものが一つも残っていなかった。
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彼の説明は難しすぎて、私には一つも理解できなかった。
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