居食い
いぐい
名詞動詞-サ変
標準
living in idleness
文例 · 用例
さて、お妻が、流れも流れ、お落ちも落ちた、奥州青森の裏借屋に、五もくの師匠をしていて、二十も年下の、炭屋だか、炭焼だかの息子と出来て、東京へ舞戻り、本所の隅っ子に長屋で居食いをするうちに、この年齢で、馬鹿々々しい、二人とも、とやについて、どっと寝た。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
地中に込み入った巣を穿ち特に穀倉を造り、秋末に穀豆をその頬に押し込んで多量に貯え、その中に眠って極寒時を過し、二、三月になると寤めて居食いする。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
馬がないので馬車追いにもなれず、彼れは居食いをして雪が少し硬くなるまでぼんやりと過していた。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
といって小屋に居残れば居食いをしている外はないのだ。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
五両ありゃ、はっぱ者なら一年がとこのうのうとして居食いができるんだ。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
安重根 おやじの安泰勲が倹約家で、少しばかり不動産があってねえ、鎮南浦に残して来た僕の家族は、それで居食いしているわけだが、それも、今では二三百石のものだろう。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
約二年間、二人は呑気に居食いして暮らした。
— 牧逸馬 『浴槽の花嫁』 青空文庫
それをわざわざ東京で真似てよろこんでいるものもあるが、そういう人は、鮎をトリックで食う、いわゆる芝居食いに満足する輩ではなかろうか。
— 北大路魯山人 『鮎の食い方』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4