棋盤
棋盤
名詞
標準
文例 · 用例
僕がマダムのいれてくれたお茶を一口すすったとき、青扇はそっと立ちあがって、そうして隣りの部屋から将棋盤を持って来たのである。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
客とろくに話もせぬうちに、だまって将棋盤を持ちだすのは、これは将棋のひとり天狗のよくやりたがる作法である。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
青扇も将棋盤をわきへのけて、縁側へながながと寝そべった。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
」 兵舎へ帰ると、一人で将棋盤を持出して駒を動かしていた松本が頭を上げてきいた。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
お京がもしその場に処したら、対手の工女の顔に象棋盤の目を切るかわりに、酢ながら心太を打ちまけたろう。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
」S=二階座敷 将棋盤を中に武井のども安親分と都田村の吉兵衛。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
「うーむ、吉兵衛、手は何だ」 「手は金銀に桂二枚」 「そうか、金銀に桂二枚と……」 次郎長、将棋盤を蹴る。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
それは象棋盤の上へ駒の代りに女を並べさしたことだ。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫