在世中
ざいせいちゅう
名詞名詞-の形容詞
標準
during one's lifetime
文例 · 用例
父が在世中なれば、問いただすこともできるのですが、父がなくなって、もう、かれこれ十五年にもなりますものね。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
たまたま私が居合せると、女中に代ってお茶を運ばせられることぐらいはあり、その時良人は私に向って、愛想に西洋の娘さんの話などしたり、ある時はまた父の在世中の逸話など二三して、「お亡くなりになってから、やっぱり先生は偉い方だったと想い出されます」と母と私に向って、等分に云ったりしたのを覚えています。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
さうして故右大臣さま御在世中は、ただの一度も京へおいでになられた事もなく、しんから鎌倉のお人になり切つて居られて、右大臣さまがあのやうな御最期なされたその翌日、荘厳房律師行勇さまの御戒師にて、ほとんど御家人のどなたよりもさきに御剃髪なさいました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
此の事に就いては子規先生在世中笑はれた事もある。
— 長塚節 『知己の第一人』 青空文庫
だから、子規先生の在世中から相應に文章を書いてゐた伊藤君の歌以外の方面は殆ど心を傾けなかつた有樣であつた。
— 長塚節 『知己の第一人』 青空文庫
一、銅像一千一百円、玉垣外庭石代九十二円、庭造り四十八円九十銭、維持費積立金一百円、除幕式費用約百五十円、外に印刷費、通信費、及諸雑費でありますが、この工事の始終におきまして、先生御在世中の御素行に鑑み、飲食費等の冗費としては半銭も支出致しておりません事をひそかに喜んでおります。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
秀吉は、信長在世中、中国征伐の大将を命ぜられたとき、私は中国などはいらない。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
足利時代と海外発展 足利尊氏は、後醍醐天皇の御親政に背き奉つて、足利幕府創設に成功したが、その天罰は彼の在世中早くも報い来つて、一生涯部下の諸将を初め肉親との内訌に苦しみ、血で血を洗ふが如き骨肉相剋をつゞけてゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は在世中、自分の苦労を一切口にせず、いつも家族を笑顔で見守ってくれた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼女の才能は在世中に評価されることはなく、死後数十年を経てようやく脚光を浴びた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
父が在世中に建てたこの家も、今ではすっかり古くなり、建て替えの時期を迎えている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview