国富
こくふ
名詞頻度ランク #44835 · 青空 81 例
標準
national wealth
文例 · 用例
七日、辛酉、相模次郎朝時主、女事に依りて御気色を蒙る、厳閤又義絶するの間、駿河国富士郡に下向す、彼の傾公は、去年京都より下向す、佐渡守親康の女なり、御台所の官女たり、而るに朝時好色に耽り、艶書を通ずと雖も、許容せざるに依り、去夜深更に及びて、潜かに彼局に到りて誘ひ出すの故なりと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
単に物質だけの百一億円の損害でも、日露戦争の費用の五倍以上にあたり、全|国富の十分の一を失ったわけです。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
二葉亭にいわせると、日本人が浦塩あたりで盛んに商売するのは、当人自身は金儲けより外考えないでも、これが即ち日本の勢力を扶植する所以であるから、商売の種類は何であろうとも関わぬ、海外の金儲けは即ち国富の膨脹、国権の伸長、国威の宣揚である。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
――腰をのばして、両手を後に廻わしながら、「諸君は」とか、「私は」とか、普段云ったことのない言葉を出したり、又|何時もの「日本男児」だとか、「国富」だとか云い出した。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
「彼等幾多の犠牲的青年によって、遂に成功するに至った延々何百|哩の鉄道は、長蛇の如く野を走り、山を貫き、昨日までの蛮地は、かくして国富と変ったのであります」 重役の娘と、何時の間にか紳士のようになった工夫が相抱くところで幕だった。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
そのためには個人の利害得失などを度外視して、国家的な仕事――戦時に於ける兵士と同じ気持を持ちまして、開墾に従事し、国富を豊かにしなければならない、こう愚考するものであります。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
生産拡張膨張した国富を、間で吸いとる者はいない。
— 宮本百合子 『ソヴェト文壇の現状』 青空文庫
両隊は国富村|操山の少林寺に舎営することになつた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
作例 · 標準
豊かな天然資源は、その国の国富を形成している。
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国富の公平な分配は、社会の安定に不可欠だ。
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この国の国富は、主に工業生産と輸出によって支えられている。
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