体形
たいけい
名詞
標準
文例 · 用例
誠に上古のギリシャ人は殆んど素足に近き恰好で、獣類の速歩、普通|駈歩、伸暢駈歩と同じ体形で体を動かしていた。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
大きな火山岩の磊々した防火地帯へ来ると、やがて堂々たるホテルの体形をとゝのへた長尾氏のヒユッテが左手の少し低いところに見えて来た。
— 徳田秋聲 『霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ』 青空文庫
李陵が全軍を停めて、戦闘の体形をとらせれば、敵は馬を駆って遠く退き、搏戦を避ける。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
そして、その直下に当る地上には、人体形成の理法を無視した二条の靴跡が印され、その合流点に、これもいかなる用途に供されたものか皆目見当のつかない、写真乾板の破片が散在していた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
云うまでもなく、そういう人体形成の理法を無視しているようなものが、まさかこの人間世界に、あり得ようとは思われないだろう。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
それとは、真実似てもつかぬ、血と人体形成の悲劇だったのである。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
しかしこの戦場は水田が多く且つ狭隘である為に、騎兵の多い明軍は自由に馬足をのばす事が出来ず、又密集体形を展開するのにも苦しんだ。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
と、陶器師の眉の辺、ピリピリと痙攣したかと思うと、ゆらり体形斜に流れサーッと大きく片手の袈裟掛け!
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫