覚え違い
おぼえちがい
名詞動詞-サ変
標準
misremembering
文例 · 用例
こんな記憶が今かなりはっきり浮んで来るが、これが果して事実であったのか、あるいは覚え違いであるかも分らない。
— 寺田寅彦 『中村彝氏の追憶』 青空文庫
しかし、聞き違え、覚え違いがどれだけあるか、今となってはもうそれを確かめる道はなくなってしまったわけである。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
記憶力の悪い私の事であるから、或いは二、三覚え違いがあるかも知れないが、語調の弱いような箇所をそれだと思い、実物はこの十倍も見事な名文だったのだろうという工合に御想像願うことにしよう。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
覚え違いと見え、二三枚畳んで置いてあった新聞の間にも見当らない。
— 宮本百合子 『斯ういう気持』 青空文庫
筆者は覚え違いをしているかもしれない。
— 行幸 『源氏物語』 青空文庫
更科日記にすでに浮舟の姫君のことがいわれているが、更科日記は後年になって少女時代からのことを書き出したものであるから、多少覚え違いがあるかもしれない。
— 与謝野晶子 『『新新訳源氏物語』あとがき』 青空文庫
こんなに書いてありますが、それは平野氏の覚え違いで、私のが『しがらみ草紙』なのでした。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
約束じゃない」「いや、内藤がきたら約束しようってたしかに書いてありました」「書いてない」「僕は覚えています」「覚え違いだろう」「それじゃもう一ぺん拝見させていただきます」「日記は人に見せるものじゃないよ」「若様はおずるいです」 と正三君はくやしがった。
— 佐々木邦 『苦心の学友』 青空文庫
作例 · 標準
例句