爪立てる
つまだてる
動詞
標準
文例 · 用例
足を爪立てるようにして中二階の前の生垣のそばまで来て、垣根|越しに上を見あげた。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
草鞋を爪立てるように、抜足をするように、手拭に遠慮をするように、廻った。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
彼は出来るだけ頭を真っ直にし、足を爪立てるようにして歩くことにつとめた。
— 第一部 『次郎物語』 青空文庫
運送店の前にはもう二台の馬力があって、脚をつまだてるようにしょんぼりと立つ輓馬の鬣は、幾本かの鞭を下げたように雨によれて、その先きから水滴が絶えず落ちていた。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
顔が出ている間は、多少の安心もあったが、黒い頭の先までが、ずぼりと穴へはまった時は、さすがに心配なのと心細いのとで、じっとしていられなくって、足をつま立てるようにして、上から見下した。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫