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芬々

ふんぷん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
(of a smell, esp. a good smell) strong
文例 · 用例
しかしそれが、地方雜誌のスレからした投書家などにありがちな、野卑な厭味とキザとで芬々たる臭氣を放つてゐた。
萩原朔太郎 室生犀星に與ふ 青空文庫
」と蓋を取れば、煎薬の香|芬々
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
路に灘はござりませぬが、樽の香が芬々して、鮹も浮きそうな凪の好さ。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
僕の第二詩集「青猫」は、その惑溺の最中に書いた抒情詩の集編であり、したがつてあのショーペンハウエル化した小乗仏教の臭気や、性慾の悩みを訴へる厭世哲学のエロチシズムやが、集中の詩篇に芬々として居るほどである。
萩原朔太郎 ニイチェに就いての雑感 青空文庫
彼等は永遠に稚気|芬々たる子供であるから、いつも詩的精神の中に於ける、最も低級のもの、最も愚劣のものを悦ぶのである。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
なぜなら民衆は、永遠に稚気芬々たる子供であって、真の高いもの、美しいものを理解できないから。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
それと見た茶屋の女房が、直ぐに走り上って来て、何かペチャクチャ云い訳をしながら、自分の前垂れを外して、その赤ん坊の尻を拭い上げて、その粘液の全部を前垂れにグシャグシャと包んで上り口から投げ棄てると、そのまま臭気芬々たる右手を頭山満氏の前に差出した。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
別に、風邪薬を一|貼、凍傷の膏薬一貝買ひに行つた話は聞かぬが、春の曙、秋の暮、夕顔の咲けるほど、炉の榾の消ゆる時、夜中にフト目の覚むる折など、町中を籠めて芬々と香ふ、湿ぽい風は薬屋の気勢なので。
泉鏡花 処方秘箋 青空文庫
作例 · 標準
春の公園を散歩していると、満開の梅の花の香りが芬々として鼻をくすぐった。
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古い洋館の扉を開けると、長年放置されていた書物からカビと古紙の匂いが芬々と漂ってきた。
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彼女が通り過ぎた後には、高級な香水の香りが芬々と残っていた。
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芬々(ふんぷん) — 幻辞.com