塵箱
ごみばこ
名詞
標準
文例 · 用例
塵の下には、塵箱が壊れたまま、へしゃげて置かれてあった。
— 葉山嘉樹 『淫賣婦』 青空文庫
「ミイやミイや」 なんて抱主が探しに来てもジイッと塵箱の蔭なんかに隠れてしまうからナカナカ見付からない。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
相わかった、相わかった……しかし話はモトへ戻るが、その蔵元屋の別土蔵の二階の金勘定が真実の金勘定でない、賭博に相違ないという事は何処で見分けたか」「やっぱり塵箱が物を申しますので……」「ふうむ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
蔵元屋の家でもそげな理由で、前の晩の暮方に覗いた塵箱を翌る朝、今一度覗いてみますると、晦日の晩なぞに蟹の塩|茹の喰残しが真白う山盛りになっておる事が間々御座いまする。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
まるで、それに比らべたら、場末のグヂヨ/\した大きな「塵箱の中で」働いてゐると云つてもいゝ。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
「そこの横丁の塵箱の中から赤ン坊の泣声がするが、助ける必要はないか?
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
」 指すところに、真黒な大塵箱があって、明かに、赤ン坊の泣き声がする。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
後から駈けつけた一人が、近づいて、イキナリ、塵箱の蓋を開けようとした。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫