神も仏もない
かみもほとけもない
表現
標準
there is no God!
文例 · 用例
何事も報いられぬこの世に……神も仏もない、血も涙もない、緑地も蜃気楼も求められない沙漠のような……カサカサに乾干びたこの巨大な空間に、自分の空想が生んだ虚構の事実を、唯一無上の天国と信じて、生命がけで抱き締めて来た彼女の心境を、小生等は繰り返し繰り返し憐れみ語り合っております。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
「この世の中には、神も仏もない。
— 小川未明 『星の子』 青空文庫
「神も仏もない世であろうか。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
なぜなら、そのような振舞いが、ロンドンという神も仏もない世界であったとて、すこしもふしぎではないと、老夫人はいうのである。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
果ては、あんなインチキ野郎が得をして、自分みたいな正直者が損をする、神も仏もないものか、と野呂が男泣きに泣き出す有様で、さすがの僕も始末に困りました。
— 梅崎春生 『ボロ家の春秋』 青空文庫
そのうちにまた野呂の泣き上戸が始まって、れいの如く、神も仏もないものかと泣きわめく始末で、九時頃には大叫喚|裡にこのヤケッパチの酒宴は終りを告げました。
— 梅崎春生 『ボロ家の春秋』 青空文庫
また今夜あたりあいつは、神も仏もないものかと泣きわめくだろうな。
— 梅崎春生 『ボロ家の春秋』 青空文庫
作例 · 標準
必死に貯めた全財産を詐欺で失い、彼は「神も仏もない」と天を仰いだ。
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あんなに善人だった彼が若くして亡くなるなんて、本当に神も仏もない世の中だ。
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「こんな理不尽なことが許されるのか! 神も仏もないのかよ!」と彼は叫んだ。
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