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屯集

とんしゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
猴が作物を荒す事甚だしき例は前にも載せたが、なおここに一、二を挙げんに、『酉陽雑俎』四に〈婆弥爛国西に山あり、上に猿多し、猿形|絶だ長大、常に田を暴らす、年に二、三十万あり、国中春起ちて以後、甲兵を屯集し猿と戦う、歳に数万殺すといえども、その巣穴を尽くす能わず〉。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
富めるものは米一斗、あるいは五升、ないし一俵二俵と施し、その他雑穀、芋、味噌、醤油を与えると、それらの窮民らは得るに従って雑炊となし、所々の鎮守の社の空地などに屯集して野宿するさまは物すごいとさえ言わるる。
第一部下 夜明け前 青空文庫
それらの百姓仲間は中津川の宿はずれや駒場村の入り口に屯集し、中津川大橋の辺から落合の宿へかけては大変な事になって、そのために宿々村々の惣役人中がとりあえず鎮撫につとめたという。
第二部上 夜明け前 青空文庫
「筑波山下柿岡五十三ヶ村の百姓共鐵砲槍を持ち染谷村鬼越山へ屯集山上にて毎夜篝をたき罷在山上へ陣取候樣子中々一揆原の振舞とは相見不申專風聞」千種太郎を仕留めたので、意氣衝天の勢で、山上に旗さし物をひるがへしたのだ。
横瀬夜雨 天狗塚 青空文庫
その組織全く軍制に倣い、群を成し隊を成し、将あり佐あり、あるいは行軍しあるいは屯集し、もって布教伝道をなす。
井上円了 欧米各国 政教日記 青空文庫
幕軍の包囲を衝いて湊を逃れ出でた末、京都に上り慶喜について陳情せんと、途々諸藩の兵と戦いながら中仙道を一旦美濃に出で、次で北陸に道を転じてここまで来た天狗党の残党約八百人が、既に十日ほども屯集している山中。
三好十郎 天狗外伝 斬られの仙太 青空文庫
幕軍の包囲を衝いて湊を逃れ出でた末、京都に上り慶喜について陳情せんと、途々諸藩の兵と戦いながら中仙道を一旦美濃に出で、ついで北陸に道を転じてここまで来た天狗党の残党約八百人が、すでに十日ほども屯集している山中。
三好十郎 斬られの仙太 青空文庫