筈のない
はずのない
表現形容詞-語幹
標準
that is not supposed to ...
文例 · 用例
勿論、直ぐ帰れる筈のない事は、吉田には分り切っていた。
— 葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』 青空文庫
鶴吉は歯楊枝を取上げようとして鏡の前の棚を見ると、そこには店先にある筈のない小皿が一枚|載つて居た。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
稀にも人の來べき筈のない此樣な離れ島へ、偶然とはいへ、昔馴染の君の見へたのは、全く天の導のやうなもので、之から數年間、同じ家に、同じ月を眺めて暮すやうな運命になつたのも、何かの因縁でせう。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
臺所から聞えて來る、母や妻の何を言はれたとて分る筈のない猫を叱る言葉が、眞面目であればあるだけ、理窟に合つてゐればゐるだけ、それを聞く私の可笑味は深かつた。
— 石川啄木 『病室より』 青空文庫
××さんにそんな莫迦な事のあらう筈のない事は、苟くも瘋癲か白痴でない限り、何人の目も一致するところです。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
甚だよくない想像であるが、門前に落ちている筈のないかの兜が、果たして門前に落ちていたとすれば、当夜のどさくさに紛れて何者かが家の内から持出したものではないかと思われる。
— 岡本綺堂 『兜』 青空文庫
この道中で商売をしている以上、それで素直に引下がる筈のないのは判り切っていた。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
それを持して寄越したのも何かの前兆、私が受取らないで女の先生を帰したのも、腕車の破れたのも、車夫に間違えられたのも、来よう筈のない、芳原近くへ来る約束になっていたのかも知れないと、くだらないことだが、悚としたんだね。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
作例 · 標準
こんな時間に彼がここにいる筈のない場所だ。
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君が悲しむ筈のない、楽しい出来事のはずだったのに。
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そんなことが起こる筈のない、安全な場所だと信じていた。
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