手釣り
てづり
名詞
標準
handline fishing
文例 · 用例
艫と舳の二カ所に赤々と篝を焚いて、豪奢極りない金屏風を風よけに立てめぐらし、乗り手釣り手は船頭三人に目ざむるような小姓がひとり。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
手釣りの黒鯛を沖で叩いて締めた刺身、つづいて丸い伊豆石を敷いた大鉢の中には鮎が見えた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
それも手釣りのヂカに糸を手繰るのと違つて柔軟な竿と糸とを介してやつてくるから、カイヅとなると満点である。
— 佐藤惣之助 『夏と魚』 青空文庫
そして更にテクニツクから見れば「手釣り」と「竿釣り」がある。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
それを手釣りは職釣らしく、短いハネ竿でもなく、鮎もせいぜい二間半ぐらゐが、片腕にひびく微妙な味の適度である。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
テクニツクは大略手釣りで糸は三四十尋ものびる。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
その点で又、手釣り、脈釣りで、深所を愉しむ人と、竿で弓なりに魚を浅い水からぬく快味を主張する人とがあるが、何方にしても、「釣りとは自然との能き闘争」でなくては面白くない。
— 佐藤惣之助 『日本の釣技』 青空文庫
ほかの連中はみな、手釣りか二尺ぐらいの鯨穂外道竿で、竿先へ鈴をつけて三本使う人もある。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
作例 · 標準
船から垂らした一本の糸で魚のアタリを直接感じる手釣りは、釣り人にとって格別の醍醐味だ。
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島の漁師たちは、伝統的な手釣りの手法で高級魚を傷つけないように一匹ずつ釣り上げる。
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初めての手釣りで、指先に伝わる激しい引きに驚きながらも、見事に大きな鯛を釣り上げた。
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