腹拵え
はらごしらえ
名詞
標準
文例 · 用例
「巣へ寄って腹拵えだ――勘、どえらい道だのう。
— のの字の刀痕 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
芸者などつれて、昼飯をたべにいったり、夜遅く腹拵えにいったりした。
— 豊島与志雄 『常識』 青空文庫
娘父子を送って、その庵室に招じ入れられた出雲守頼門は、此処で腹拵えもし、髪形も直し、袷を借りて、漸く人間らしくなったことは言う迄もありません。
— 大名の倅 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
例えば、「又五郎の一行を待ち受けている間に又右衛門は数馬その他二名のものとあの辻の飲食店で腹拵えを致しました。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
それだけにまた、その腹を据えている態度が、逆に武松にとっては「こいつ一ト筋縄では泥を吐くまい」とする腹拵えを、いちばい強めさせていたものだった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
せいたかは池にのぞんだ小粋な蓮見茶屋の軒先へこんがらと一緒にかかって、「新九郎様、ここで腹拵えをしながら、ゆっくりお話しいたしましょう」 グングン先へ入ってしまった。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
この山中で時ならぬ腹拵えは何のためだろうと怪しみ合うのであった。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
まず湯殿で衣服を着がえ、腹拵えもしたがよい。
— あしかが帖 『私本太平記』 青空文庫