夜泊
やはく
名詞動詞-サ変
標準
night mooring
文例 · 用例
その谷の、高原川へと、出合いに近い右の岸に、今夜泊まる蒲田の温泉宿があるのである。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
しとしとと来た雨の夜泊の船中で、寝ねがてた苫の雫の音を聞いていると翁の胸はしきりに傷んだ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「確かな手証は見とどけませんけれど、合羽坂の質屋にいた時分から何か引っ懸りがあるように思われるので、あたしは何だか好い心持がしないもんですから、時々それをむずかしく云い出しますと、いいえ決してそんなことはないと、どこまでもしらを切っているんです」 千次郎は夜泊りなどをする様子はない。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
此等の船は隅田川へ入って来て、適宜の場所へ夜泊して仕事をして居る。
— 幸田露伴 『夜の隅田川』 青空文庫
一夜泊って、大散財しようと、ひそかに決意している旅客のようには、とても見えまい。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
三 しかしまた一方から考えると、今日の一般浴客が無遠慮になるというのも、所詮は一夜泊りのたぐいが多く、浴客同士のあいだに何の親しみもないからであろう。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
在学中も、雨桐はじめ烏金の絶倍で、しばしばかいがんに及んだのみか、卒業も二年ばかり後れたけれども、首尾よく学位を得たと聞いて、親たちは先ず占めた、びきで、あおたんの掴みだと思うと、手八の蒔直しで夜泊の、昼流連。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
教団が夜泊して宿舎が狭い。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
漁船は荒天を避けるため、近くの湾で夜泊することにした。
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昔の旅人は、安全な場所を見つけて夜泊し、翌朝早く出発した。
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この港は大型船の夜泊にも対応できる設備が整っている。
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