曷
曷
名詞
標準
文例 · 用例
わが頑冥なる、曷むぞ敢てレツシングを以てみづから比せむや。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
所が、豈曷んぞ圖らんや、この堂々として赤裸々たる處が却つて敵をして矢を放たしむる的となつた所以であつたのだ。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
曷んぞ今にして早く蒸溜水の樣な心に成られるよう。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
吾人の之を感ずるは、電気の感応を感ずるが如きなり、斯の感応あらずして、曷んぞ純聖なる理想家あらんや。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
然れども、吾人|素より哲学者にあらず、曷んぞ斯かる面倒なる事を議論するの志あらんや。
— 北村透谷 『人生の意義』 青空文庫
」邦家の事|曷んぞ長舌弁士のみ能く知るところならんや、別に満腔の悲慨を涵へて、生死悟明の淵に一生を憂ふるものなからずとせんや。
— 北村透谷 『富嶽の詩神を思ふ』 青空文庫
曷んぞ恋愛なる牙城に拠る事の多からざるを得んや、曷んぞ恋愛なる者を其実物よりも重大して見る事なきを得んや。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
歩々人境を離れて天景に赴く、人間この味あり、曷んぞ促々として功名の奴とならむ。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫