契合
けいごう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
coincidence of opinions, etc.
文例 · 用例
私はその契合に驚く。
— 梶井基次郎 『詩集『戰爭』』 青空文庫
ただ然し機縁契合して、師と仰がれ弟子と容れられ、定基は遂に剃髪して得度を受け、寂照という青道心になったのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
人の知らない遠い片田舎に、今の奥さまが、まだ新嫁でいらしッたころ、一人の緑子を形見に残して、契合た夫が世をお去りなすったので、迹に一人|淋しく侘住いをして、いらっしゃった事があったそうです。
— 若松賤子 『忘れ形見』 青空文庫
が、熱烈なる天才肌の二葉亭と冷静なる政治家気質の蘇峰と相契合するには余りに距離があり過ぎたから、応酬接見数回を重ねた後はイツとなく疎遠となってしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
二葉亭はかつてヘルチェンやビェリンスキーに傾倒して虚無党思想についての多少の興味をも持っていたから、帝国主義を懐抱して日本の膨脹を夢見つつも頭の隅の何処かで渠らと契合していたかも知れぬが、それ以外に渠らを利用して国際的芝居を一と幕出そうとする野心が内々あったらしい。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
随って思想上に契合するものがあってもなくても、毎日々々諸方を案内しつつ互に宏博なる知見を交換したのは、あたかも籠の禽のように意気銷沈していた当時の二葉亭の憂悶不快を紛らす慰藉となったらしかった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
もしこの人が旧新約書を読んだなら、あるいはその中にも契合点を見出だして、彼の安井息軒の『弁妄』などと全く趣を殊にした書を著したかも知れない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
茶山の弟|汝の子|万年の女類は夭折の年月或は契合すべく、更に下つて万年の子|菅三の女|通となると、明に未生の人物となる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
二人の意見が奇妙なほど契合し、計画はスムーズに進んだ。
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彼の考えと私の構想が契合した時、新しいアイデアが生まれた。
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古代の思想と現代の科学が、ある点で契合する現象が見られた。
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