帆待ち
ほまち
名詞
標準
文例 · 用例
大抵借用分の地券面だけは、仕事が済んで、これから些とほまちに山を削ろうという料簡。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
……通り切れるもんじゃあねえてね、お前さん、雲だか、風だか、ふらふらと野道山道宿なしの身のほまちだ。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
いやどこも不景気で、大したほまちにはならないそうだけれど、差引一ぱいに行けば、家族が、一夏避暑をする儲けがある。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
「せきが出るな――せきの時は食べにくいもんだが、これなら他のものと違ってもつから、ほまちに食いなされ」 麦粉菓子を呉れる者があった。
— 宮本百合子 『秋の反射』 青空文庫
ほまちに白眼んどきやしょう。
— お茶漬音頭 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
これはホンのほまちですね、皆さんのお客へ行渡る訳には参りません。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
遊芸事の嫌ひであつた父は、茶買ひにやるほまちが、まさかさうした役に立つてゐたとは思はなかつた。
— 折口信夫 『鶴屋団十郎』 青空文庫
いづれは、死ぬまで御當家の御厄介になることでございませう」「御主人はよくしてくれるのか」「それはもう、申分のない御主人樣で、今では少しばかりですが、私もほまちも出來ました。
— 闇に飛ぶ箭 『錢形平次捕物控』 青空文庫