少なくも
すくなくも
副詞
標準
at least
文例 · 用例
少なくも自分だけの場合について考えると、ずっと後に『ホトトギス』に書いた小品文などは、この頃の日記や短文の延長に過ぎないと思われる。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
日本の大学でもこうした講義がいちばん必要であろうと思われたが少なくも自分等の学生時代には高等学校と大学のコースの中間にこういうコースが抜けていたような気がする。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
少なくも明治文化の半分はこの照明の下に発達したものであろう。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
ゲーテのライネケフックスの訳本を読んで聞かせてくれたり、十歳未満の自分にミルの経済論、ルソーの民約論を教授してくれるという予告だけでもしてくれた楠さんは、たしかにその時代の新人であり、少なくも自分にとっては、来るべき「約束の国」の先触れをする天使の役をつとめてくれたように思われる。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
何しろ、もう三十余年前にただ一度実見したきりなので記憶がはなはだたしかでないが、網を張った叉手の二等辺三角形の両辺の長さが少なくも九尺くらいあり、柄竿の長さもほぼそのくらいあるかと思われ、とにかくずいぶん大きなものであるので、それを自由に操作するには相当の腕力を要するものであったように思う。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
少なくも鴨猟場で「鴨をしゃくう」のに比べると猟者の神経の働かせ方だけでも大変な差別があるような気がするのである。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
少なくも、自分の場合には、いつもただその時に思ったことをその通りに書いてゆくだけであるから、色々間違ったことを書いたり、また前に書いたことと自家撞着するように見えることを平気で書いたりしている場合がずいぶん多いことであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
この小品は気分本位の夢幻的なものであって、必ずしも現行の法令に準拠しなければならない種類のものでもないし、少なくも自分の主観の写生帳にはちゃんと青い燈火が檣頭にかかったように描かれているから仕方がないと思ったのである。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
作例 · 標準
少なくも見積もって三日はかかると言われた修理が、一日で終わった。
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少なくも自分の過ちを認める潔さだけは持っていたいものだ。
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彼には少なくも、指導者としての最低限の資質は備わっている。
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