芸娼
げいしょう
名詞
標準
文例 · 用例
然れども彼の面の醜なるを恥ぢずして、却つてこれを誇る者、渠等は男性を蔑視するなり、呵す、常に芸娼妓矢場女等教育なき美人を罵る処の、教育ある醜面の淑女を呵す。
— 泉鏡花 『醜婦を呵す』 青空文庫
そうかと思うと、箔のついた芸娼妓に違いないと申すもあるし、豪いのは高等|淫売の上りだろうなどと、甚しい沙汰をするのがござって、丁と底知れずの池に棲む、ぬしと言うもののように、素性が分らず、ついぞ知ったものもない様子。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
「|お勢を芸娼妓の如く弄ぼうが」 ト云ッてまた冷笑した。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
芸娼妓なんぞに掛かり合ったこともなければ、料理屋を飲んで歩いたこともない。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
女給、案内女、仲居、お茶子、芸娼妓もかためて中流に入れようか。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
大仏様も、芸娼妓の前には、美男ならず。
— 大町桂月 『鎌倉大仏論』 青空文庫
丹次郎式は、芸娼妓の美男とする所也。
— 大町桂月 『鎌倉大仏論』 青空文庫
しかるに、この仲裁裁判においてペルー政府は「人身売買は日本政府の公認するところである、日本政府は国民に対して芸娼妓などの人身売買を公許して置きながら、他国民に対してこれを禁ずるは、その理由なきものである」と抗争したのであった。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫