果然
かぜん
副詞
標準
as was expected
文例 · 用例
『間拔奴、見損やがつたか、汝、記憶えとけ、深川の芳兄いてで鳴らしたもんだい、手前達の樣な、女たらしに、一文たりとも貰ふ覺えはないぞ、ヘツ、どうだい、その面は、いやにキヨロツキやがつて、憚乍ら口惜しけりや腕ツコキで來い、白痴ツ』『女たらし』の一言に力を罩めて憤怒の焔燃ゆるが如し、果然彼には一物あり。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
声を掛けようかと思ったが鳥を驚かしてはならぬと思うて控えていると果然|鴫は立った。
— 寺田寅彦 『鴫つき』 青空文庫
伊太利の繁華なる港といへば、此處は國中隨一の名港子ープルス、埠頭から海岸通りへかけて商館の數も幾百千、もしや濱島は此港で、其商會とやらを營んで居るのではあるまいかと思ひ浮んだので、實に雲を掴むやうな話だが、萬が一もと旅亭の主人を呼んで聽いて見ると、果然!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
喫烟室へ行くも面倒なり、少し船の規則の違反ではあるが、此室で葉卷でも燻らさうと思つて洋服の衣袋を探りて見たが一|本も無い、不圖思ひ出したのは先刻ネープルス港を出發のみぎり、濱島の贈つて呉れた數ある贈物の中、四|角な新聞包は、若しや煙草の箱ではあるまいかと考へたので、急ぎ開いて見ると果然最上の葉卷!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
何の気もなく「村井君のイタズラかも知れない」と云った彼の言葉は果然、重大極まる事実となって彼の眼の前に立ち塞がってしまったではないか。
— 夢野久作 『殺人迷路』 青空文庫
果然、ゼッテルベルグの別莊の物凄い殺戮は何等かの祕密な筋道で百萬長者フオン・シイドウ男爵へ繋がつてゐたのだ。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
そして、それと並んで横たはつたフレデリックの體を調べてみると、果然、その懷中に多額の金のはいつた老男爵の紙入が潜めてあつた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
果然、在來の倫理思想の根本に恐るべき斧を下してゐるのが、彼等の學校で、其授業時數の大多數を擧げて教へてゐる科學教育そのものであることを知らなんだのである。
— 石川啄木 『文藝中毒』 青空文庫
作例 · 標準
「怪しいと思っていたが、調べてみると果然、彼は経歴を詐称していた。」
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「雲行きが怪しいと思っていたら、果然、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。」
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「期待を裏切らない男だね。果然、トップでゴールテープを切ったよ。」
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