分別臭い
ふんべつくさい
形容詞
標準
prudent-looking
文例 · 用例
「あすこの家へ行くと、すっかり分別臭い年寄りにされて仕舞うから……」「だから、なおのこと行きなさいよ。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
放送物語の新劇俳優は例によって分別臭い殊勝な声を、哀れっぽく出してどんな物語もすべて悲しいものにしてしまうし、名人といわれる徳川夢声も、仏の顔も二度三度で「風と共に去りぬ」が宮本武蔵と同じ調子に聴える。
— 織田作之助 『神経』 青空文庫
どうしていぎりす紳士ということが解ったかというと、その、若いくせに分別臭い顔と、手にしている洋傘と皮手袋と、何よりも、刹那に受ける全体の感じとによってである。
— ノウトルダムの妖怪 『踊る地平線』 青空文庫
かういふと自慢のやうだが、それ故に、それ故にのみ、単純にして分別臭い。
— 岸田國士 『十二月的感想』 青空文庫
妾はお姉さんの、その分別臭いところが嫌いなの、よくって……。
— 森本薫 『華々しき一族』 青空文庫
しかし、夫は、平気で二杯目を飲み干し、自分で栓を固く押し込んだ壜を彼女の前へどかりと置いて、「さ、しまつとけ」 さういふ夫の科は、しかし、初瀬にとつて、いつも駄々ツ子のやうにみえ、妙に分別臭い時よりはずつとよかつた。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
「侍だと思うから腹も立つが、女の玩具の人形が裃を着て大小を差しているのじゃとみれば、こりゃ相手にするわれらこそ大人気ないというもの」 分別臭い顔をして、そこらを見廻した。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
分別臭い禿げ頭は、恐らく二昔前の親父そつくりなんだらう。
— 三好達治 『銀座街頭』 青空文庫
作例 · 標準
大学生の息子が、テレビのニュースを見ながらいかにも分別臭い顔をして政治批判を始めた。
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彼女はまだ入社三年目なのに、新入社員に対して分別臭い説教を垂れるので少し煙たがられている。
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何も経験していないくせに、本で読んだだけの知識で分別臭い口を利くのはやめてほしい。
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