喃々
なんなん
副詞-と形容詞-たる
標準
chatteringly
文例 · 用例
陽春の日に、蒲公英の咲く長堤を逍遥するのは、蕪村の最も好んだリリシズムであるが、しかも都会の旗亭につとめて、春情学び得たる浪花風流の少女と道連れになり、喃々戯語を交して春光の下を歩いた記憶は、蕪村にとって永く忘れられないイメージだったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
此がために昨夜も家を開けて、今しがた喃々として別れて來た、若旦那自身の新情婦の美女で、婦人と其處に兩々紅白を咲分けて居たのである。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
お早うございますが各自に交換され、昨日のこと天気のよいことなど喃々と交換されて、気の引き立つほどにぎやかになった。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
又々互に不安心な事を云い合って、我れと我が不安の思いを増す様な話を暫く喃々した。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
そして今いたずらにその貧弱なる智嚢を絞りつくして宇宙と造化の秘義について知らんとし、少ばかりの推測の上に蝶々し喃々する。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
その上に間断なくニタニタ笑いながら沼南と喃々私語して行く体たらくは柩を見送るものを顰蹙せしめずには措かなかった。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫
気づかれないように近づきながらすかしてみると、それとも知らぬげに用人黒川と、こってり塗った質屋の若後家が、人目もはばからずに喃々喋々と、はなはだよろしくない艶語にうつつをぬかしている姿が目にはいりましたので、認めるや同時です。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
ひそひそと、若い男女は乃公の背後で喃々私語しているではないか。
— 海野十三 『不思議なる空間断層』 青空文庫
作例 · 標準
春の公園で、若いカップルが並んで喃々と語り合っている姿が微笑ましい。
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廊下の向こうから、二人の女性が喃々と噂話をしている声が聞こえてきた。
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夜更けまで、昔の戦友と喃々と積もる話をしながら酒を酌み交わした。
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