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透り

とおり
名詞頻度ランク #1087 · 青空 0
1
標準
penetration (as of light)
文例 · 用例
その声はよく透り、一日中変わってゆく渓あいの日射しのなかでよく響いた。
梶井基次郎 交尾 青空文庫
貴嬢が眼を閉じて掌を口に当て、わずかに仰ぎたまいし宝丹はげに魂に沁み髄に透りて毒薬の力よりも深く貴嬢の命を刺しつらん。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
其の面影は面長で、たゞ真白な顔――黒とも藍ともつかぬ睫のなかに煙っている二つの瞳で、じっと見入られる、――言おうようない香りの高い、けだるい感じが新吉の手足の神経の末梢まで、浸み透り、心の底にふるえている男としての恥かしさと、妙な諧調を混え、新吉はやがて恍惚とした無抵抗状態になるのだった。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
天の成せる麗質は蕾のままで外へ匂い透り行末希代の名花に咲き誇るだろうと人々に予感を与えている噂を秦王に聞かせるものがあった。
岡本かの子 荘子 青空文庫
雪白の冷たい石龕の内に急に灯がともされたように、耳朶は見る見る上気して、紅玉色に透り、漆黒の眸子は妖しい潤いに光って来る。
中島敦 妖氛録 青空文庫
纔を解きてカプリに向ふ程に、天を覆ひたりし紗は次第に斷れて輕雲となり、大氣は見渡す限澄み透りて、水面には一波の起るをだに認めず。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
彼のからだはすべて鉄のようで刃物などは透りませんが、ただ臍のした五、六寸のところを大事そうに隠していますから、そこがきっと急所で、刃物を防ぐことが出来ないのであろうと察せられます」 女たちは更にかたわらの巌室を指さして教えた。
白猿伝・其他 中国怪奇小説集 青空文庫
縦令蔑ろにしたところが、実際に於て過去は私の中に滲み透り、未来は私の現在を未知の世界に導いて行く。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
作例 · 標準
このカーテンは光の透りが良く、部屋が明るくなる。
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薄い生地なので、透りが良すぎて向こう側が透けて見える。
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風の透りの良い素材で、夏にはぴったりだ。
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透り(とおり) — 幻辞.com