親の心子知らず
おやのこころこしらず
表現
標準
children do not know how dear they are to their parents (and therefore act selfishly)
文例 · 用例
」 すると長次は、親の心子知らず、只目下の窮状を見るにつけて、父親の徒らなる憤慨に異見を挟みたくなつた。
— 幸田露伴 『名工出世譚』 青空文庫
それにしても、親の心子知らず、どこへ姿をかくしたのやら、弥七郎めはばち当たりでござります。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
「……親の心子知らずとはよく申したものでございます」 これに応えて、みや子が更に同感を示す溜意を吐こうとした時であった。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
然し骨の髄から金に徹した最上清人は、金に徹すれば徹するほど勤労への報酬はハッキリする筈で、親の心子知らず、仕方がない、最上に打合けて女給の魂を入れかへて貰はなければ、と、碁会所の彼をよびだして一杯のんで、勤労と報酬に就て一席弁ずる。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
それやこれやのおッ母さんの気苦労は思はないで、おッ母さんを悪くいふとは、ほんとうに親の心子知らずとはこの事だよ。
— 清水紫琴 『小むすめ』 青空文庫
親の心子知らずとは、よく人がいう奴だが、俺にゃその諺が逆様で、これ程慕う子の心が、親の心には通じねえのだ。
— 長谷川伸 『瞼の母 二幕六場』 青空文庫
「全く――全く親の心子知らずだ。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
鶴子を救ってやってくれ」「僕が救って貰うんだよ」「親の心子知らずだと思うだろうけれど、子の心親知らずってこともあるね。
— 佐々木邦 『村一番早慶戦』 青空文庫
作例 · 標準
夜遅くまで遊び歩く息子に注意しても聞く耳を持たず、「親の心子知らずとはこのことか」とため息をついた。
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学費のために必死に働く両親の苦労も知らず、ブランド品ばかり欲しがる娘に「親の心子知らず」だと感じた。
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病気で伏せる母のためにと作った料理を一口も食べず、「いらない」と言い放つ子供に、父は「親の心子知らずとはよく言ったものだ」と肩を落とした。
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