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払戻

はらいもどし
名詞
1
標準
文例 · 用例
貯金通帳と、払戻し用紙(かれはそれを、うけ出しの紙と言っている)それから、ハンコと、三つを示され、そうして、「書いてくれや」と言われたら、あとは何も聞かずともわかる。
太宰治 親という二字 青空文庫
」 私はその払戻し用紙に四拾円也としたため、それから通帳の番号、住所、氏名を書き記す。
太宰治 親という二字 青空文庫
私が窓口へ行って払戻し用紙をもらおうとしたら、「きょうは、うけ出しの紙は要らないんでごいす。
太宰治 親という二字 青空文庫
払戻の窓口へさし込んだ手へ、無造作に札を載せられた時の快感は、はじめて想いを遂げた一代の肌よりもスリルがあり、その馬を教えてくれた作家にふと女心めいた頼もしさを感じながら、寺田はにわかにやみついて行った。
織田作之助 競馬 青空文庫
中山三日目のユキオミのように、いくら確実な本命と云っても、ああまで確実さが一般に徹底してしまったような勝馬では、あの程度の払戻になるのも当然だが、普通の場合は、これが今日の馬券の最終だと云うので、山気の多い人は兎角穴を狙う。
菊池寛 競馬の一日に就いて 青空文庫
へんな馬の人気などに惑わされることなしに、率のいい払戻金を狙うが悧口というものである。
菊池寛 競馬の一日に就いて 青空文庫
それは労なくして賃銀を受取ることを恥しく思ふけなげな心持からと云ふよりは、むしろ、彼が遊ばないのを口実に全額でなくとも、五十銭の何割かの払戻しを請求しはしまいかと、恐れたが故であつたやうだ。
武田麟太郎 釜ヶ崎 青空文庫
……しかも、その金の行方は実際的には何の課税もないと同じな大財閥、大企業家に、政府が再び形を変えて払戻してやる仕組になっているのである。
宮本百合子 私たちの建設 青空文庫