瀬踏み
せぶみ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
sounding out
文例 · 用例
せがれの勝太郎を先に立て、瀬踏みをさせますから、あなたは何でもただ馬の首にしがみついて勝太郎の後について行くといい。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
踏み堅められない深みに落ちないように仁右衛門は先きに立って瀬踏みをしながら歩いた。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
それで、なんですかい、ハルビンへおいでになるのは、その瀬踏みってわけでしょうかね。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
だから家内の様子を見定めるつもりで……泥棒に這入る瀬踏みのつもりで、夜遅く、老爺がタッタ一人で寝ているところを、近所へ気取られないように呼び起して、取りあえず上等の下駄を買って、上等の鼻緒をスゲさせている……つもりになってみる。
— 夢野久作 『山羊髯編輯長』 青空文庫
そして、何より一応は、現場の瀬踏みをしなくてはならぬと考えた。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
すると、自分の現在がようやくはっきりとして、今まで一つの瀬踏みしかしなかったことに、彼女は気がついた。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
そして、新しい勇気を振り起すためには、何より、その瀬踏みの跡を検分することだと思った。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
尤も、嘗て『青年と強盗』を書いて、此の野心を示しはしたが、それはやゝ瀬踏みに近いものであつた。
— 岸田國士 『戯曲集『鴉』の印象』 青空文庫
作例 · 標準
新規事業を立ち上げる前に、まずはライバル会社の反応を瀬踏みすることにした。
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彼が本気で移籍を考えているのか、代理人を通じてそれとなく瀬踏みを行う。
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交渉の席で、相手が提示する条件の妥協点を慎重に瀬踏みする。
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