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帯屋

おびや
名詞
1
標準
文例 · 用例
十七日に、南会所をさして行くに、松が鼻から西、帯屋町までの道筋は、堺事件の人達を見に出た群集で一ぱいになっている。
森鴎外 堺事件 青空文庫
その頃丁度「帯屋」を語つてゐたので、その翌る日から、お絹が姑のおとせに苛められる件に、女房の寝物語を使つて語つてみると、情合がいつになくよく出てゐるといつて、大層な評判を取つた。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
その頃、神田の帯屋小路に、「喧嘩渡世」という不思議な看板を上げた、粋な構えの家があった。
新版大岡政談 魔像 青空文庫
┌────────────────┐│ 喧嘩渡世           ││   よろづ喧嘩買ひ入れ申し候 │└────────────────┘   お命頂戴      一 神田、帯屋小路、『喧嘩渡世』――という、奇抜な看板をあげた千本|格子の家。
新版大岡政談 魔像 青空文庫
神尾喬之助の分身ともいいたい、親兄弟でさえ間違えそうな茨右近――知らずのお絃と一しょに粋な世帯をかまえて、神田の帯屋小路にひらいている物騒な商売、自ら名乗って喧嘩渡世とは一体どういうことをするのであろうか。
新版大岡政談 魔像 青空文庫
そしてまた、この帯屋小路から、茨右近と知らずのお絃がのこのこ出て行くが早いか、たいていの出入りが、二人を頼んだ方が勝ちときまっていたもので――さてこそ、商売として立派に立っていくわけ。
新版大岡政談 魔像 青空文庫
それが、意気な姐御の知らずのお絃と、こうして町家ずまいをしているのだから、帯屋小路の家へ来ていると、紅のついたる火吹き竹……新世帯めかして、水入らずである。
新版大岡政談 魔像 青空文庫
いかにも、このお方は、おめえの今言った、神田帯屋小路の――」「喧嘩渡世の茨右近さま。
新版大岡政談 魔像 青空文庫