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顕密

けんみつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
源信の方が寂心よりは少し年が劣って居たかも知らぬが、何にせよ幼きより叡山の慈慧に就いて励精刻苦して学び、顕密|双修、行解並列の恐ろしい傑物であった。
幸田露伴 連環記 青空文庫
聡明驚くべく、学は顕密を綜べ、尤も止観に邃かったと云われている。
幸田露伴 連環記 青空文庫
換言すれば、大小、顕密、聖道浄土、仏教の一切の宗旨の教義、信条は、皆ことごとくこの四句の真言の中に含まれているのです。
高神覚昇 般若心経講義 青空文庫
都率超曰く、然り、師は顕密の博士なりと。
京の夢おう坂の夢の巻 大菩薩峠 青空文庫
わしは今迄|顕密の学問に稽古を努めたけれどもこれはまあ名利の為といってもよろしい。
中里介山 法然行伝 青空文庫
妙香院の僧正良快は月輪殿の子息で慈鎮和尚のお弟子として顕密の学者であったがこれも法然の感化により浄土念仏に帰して初心の行者の為に念仏の肝要を記したものがある。
中里介山 法然行伝 青空文庫
末世の世には仏法の利益が次第に減じて堅いものは食われず、念仏三昧の重湯で生死を離れるのであると云うことを悟って、それからたちまち顕密の諸行を差置いて専修念仏の門に入りその名を空阿弥陀仏と名づけた。
中里介山 法然行伝 青空文庫
三十 法然の師範であった功徳院の肥後|阿闍梨皇円は、叡山杉生法橋皇覚の弟子で、顕密の碩才であったが、或時つらつら思うよう、「自分の機分ではなかなか生死を離れて成仏することは覚束ない。
中里介山 法然行伝 青空文庫
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顕密(けんみつ)は、顕教と密教を併せたもの。本来は仏教の教相判釈における二分法であるため、仏教そのものを指すことになる。ただ顕密仏教、顕密体制という場合、体制側、国家側の官僧の系譜を引くものを指し、いわゆる鎌倉新仏教を含まないことが多い。またベースには「密教的思潮」ないし本覚思想があるとされている。

出典: 顕密 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0