老来
ろうらい
副詞名詞
標準
since growing old
文例 · 用例
老来、人のなさけがわかる!
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
雪の日の庵はいよ/\閑寂なり、閑寂を愛するは日本人老来の伝統趣味なり、私は幸福なるかな。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
今、お辻の寝棺が悠々と泰松寺の山門――山城屋宗右衛門の老来の虚栄心が、ひそかに一郷の聳目を期待して彼の富の過剰を形の上に持ち来らしめた――をくぐつて行つた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
彼の長い一生に一度も生きた女性に費さなかつた恋の魅惑を、この老来の而も斯うした悲惨な境遇の今、手にもとられず、声も聞き得ぬ一片の画像の女菩薩に徴されようとは。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
たゞ宗右衛門は、以前よりずつと沈黙になり、そして痩せた――それは彼が老来の衰へを示すものではなかつた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
「四十年前少壮時、功名聊復自私期、老来不識干戈事、只把春風桃李巵」なぞと太平の世の好いお爺さんになってニコニコしながら、それで居て支倉六右衛門、松本忠作等を南蛮から羅馬かけて遣って居るところなどは、味なところのある好い男ぶりだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
友に与へた手紙のうちに、――老来なか/\に思ひ惑ふことが多くて、ます/\グウタラとなり、モノクサとなりつゝあります、どうでも少し歩いて来なければなりません。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
彼の憂欝はよく解る、私も老来かへつて惑ひ多し。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
若い頃は洋楽一筋だった父が、老来、演歌の魅力に目覚めたらしい。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
老来、ますます涙もろくなり、テレビドラマを観てはすぐに感動してしまう。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼は老来の楽しみとして、水彩画を習い始めた。
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