一等卒
いっとうそつ
名詞
標準
private first-class
文例 · 用例
伝令は嵩ばった防寒具で分らなかったが、二度見かえすと、栗本と同じ中隊の一等卒だった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
そこには、二人の一等卒が、正宗の四合|壜を立てらして、テーブルに向い合っていた。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
」 無数の小さい日の丸の旗を持って、出迎えている、人々の中から一人の女が、ふいに一等卒の柿本の前にとび出した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」ちょっと一等卒は上官をはゞかって当惑げな顔をした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
顔見知りの一等卒が、蛸をゆでたように、真赤になって、似指を振りだしのまゝとび出してきた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 連隊中の顔を知らない者はない高取は、のんきげに、素裸体の一等卒にきいた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」「ああ兵隊で、そうですか、あいつも一等卒でさね、どうやってるかご存じですか。
— 宮沢賢治 『バキチの仕事』 青空文庫
「清作は、一等卒の服を着て 野原に行って、ぶどうをたくさんとってきた。
— 宮沢賢治 『かしわばやしの夜』 青空文庫
作例 · 標準
曽祖父の遺品整理をしていたら、日露戦争当時の一等卒の階級章が出てきて驚いた。
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古い軍記物には、一等卒として最前線に送られた若者たちの過酷な日常が淡々と描かれている。
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当時の軍隊制度では、二等卒から昇進して一等卒になるのが、新兵にとって最初の目標だった。
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