腹蔵
ふくぞう
名詞
標準
concealing one's thoughts
文例 · 用例
蒲に着くと子路はまず土地の有力者、反抗分子等を呼び、これと腹蔵なく語り合った。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
袖口がひどく脹れていることや、いやに何の腹蔵もなさそうな様子をしていることで、すぐ怪しいと気づかれるはずなのだ。
— THE MAN OF THE CROWD 『群集の人』 青空文庫
」と腹蔵の無い高笑。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
」 腹蔵なく大笑をするので、桂木は気を取直して、密と先づ其の袂の端に手を触れた。
— 泉鏡花 『二世の契』 青空文庫
腹蔵なくいえば文芸協会の芝居がそれほど立派なものだとは思わぬ。
— ――坪内逍遥―― 『明治の文学の開拓者』 青空文庫
よく御腹蔵なくお話下すった。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
余は何事も腹蔵なく打ち明け呉れと頼んで置いて、爾して何故に秀子へ恐ろしい嫌疑が掛かったかと詳しく聞いたが、成るほど仔細を聞けば尤もな所も有る。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
私は何気無く聞き取りましたが愈々手術に取り掛かる約定を極める時と為って権田に向い、「腹蔵なく依頼者の身の上を聞いた上でなくては」と主張し「第一権田さん、依頼者の松谷秀子という姓名では了ません。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
作例 · 標準
彼はいつも腹蔵なく話すタイプなので、裏表がない。
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大事な話なのに、彼は何か腹蔵があるようだ。
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本心を明かさず、腹蔵したままでは良い関係は築けない。
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