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白紫

びゃくし
名詞
1
標準
文例 · 用例
風景なり人物なり、これで撮って適当な薬液で現像すれば蒼い空に浮く雲も、森の緑、野の花の黄紅白紫、ないしは美人の頬の桜色でもすぐに種板に現われるというのは愉快である。
寺田寅彦 天然色写真新法 青空文庫
二 工場は、塵埃と、硫黄と、燐、松脂などの焦げる匂いに白紫ずんでいぶっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
白紫色に華やぎ始めた朝の光線が当って、閃く樹皮は螺線状の溝に傷けられ、溝の終りの口は小壺を銜えて樹液を落している。
岡本かの子 河明り 青空文庫
そして、ちょっと往ったところで樹木の枝葉がなくなって、お花畑のような赤白紫黄、色とりどりの葉を持ち花をつけた草庭になって、その前に枌葺の庵室のような建物があった。
田中貢太郎 春心 青空文庫
長方形の建物一杯、天上の虹でも落ちたかのように、紅白紫藍の草花が、爛漫と咲いていたからであった。
国枝史郎 天主閣の音 青空文庫
紗帽を冠り、白紫衣を着け、飄々と李白が現われた。
国枝史郎 岷山の隠士 青空文庫
またその上に植物には紅白紫黄、色とりどりの花が咲き、吾人の眼を楽しませることひととおりではない。
牧野富太郎 植物知識 青空文庫
羽化して空に舞ひさうなあの四弁の紅白紫、とり/″\に遠景近景の浅緑と映じあつて、夢のやうな好ましいトーンを生む。
三好達治 ケシの花 青空文庫