維也
維也
名詞
標準
文例 · 用例
維也納のホテルを思い出す。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
子福者の女10・17(夕) 維也納のある医者の報告によると(医者といふものは色々な報告をする。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
この年若な考古学者は環女史の言葉を引取るやうにして、「でも世間には旅で死ぬる人さへあるぢやありませんか、現に二三日前も維也納で……」「維也納で何かあつたんですか。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
「維也納で客死した日本人があります、名前は確か千葉とか言ひましたつけ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
ある日の事|維也納の市街をぶらついてゐると、変な姿をした乞食がひよつくり眼の前に現れた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
十八世紀の初め頃、墺太利の維也納の市街が恰どそれで、雨降りの日にでもなると、道路は大ぬかりにぬかつて、市民は外へ出るのが億劫でならなかつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
宰相は途々馬や、お天気や、英吉利の政治家の噂などそんな下らない事ばかり話して、用談らしい事は一向|※にも出さなかつたが、馬車が維也納でも名うての汚い町へ入つて来ると、急に慌て出した。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
お蔭で、それから暫くすると、維也納の市街は見違へる程立派になつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫