笑い興じる
わらいきょうじる
動詞
標準
文例 · 用例
なんにもないので、私の窮余の一策なんですよ」と、私は、ありのまま事実を、言ったつもりなのに、今井田さん御夫婦は、窮余の一策とは、うまいことをおっしゃる、と手を拍たんばかりに笑い興じるのである。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
釣糸の先に引っかかった一匹の虎斑の猫を、ここに書くさえ気味のわるいアラユル残忍な方法でイジメつけながら、たまらないほど腹を抱えて笑い興じるのであった。
— 夢野久作 『冗談に殺す』 青空文庫
それをかたっぱしからひきだしてきて、昔から名高い薄茶の茶碗で、飯をかっこむやら、見事な軸へよせ書きをして笑い興じるやら……それというのも、こうでもしたら司馬家のほうから、今にも文句がでるかという肚だから、これでもか、これでもかといわんばかり、喧嘩を売ってきたのだ。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
胸に憂悶があればこそ、こんな他愛もないことに笑い興じるのだ。
— 豊島与志雄 『太宰治との一日』 青空文庫
」相撲選手の桂正一君がじょうだんを言いますと、十一人が声をそろえて、ワアワアと笑い興じるのでした。
— 江戸川乱歩 『妖怪博士』 青空文庫
熊になった少年は、ますます猛りたち、見物人はそれを見てワハハと笑い興じるのであります。
— 知里真志保 『アイヌ宗教成立の史的背景』 青空文庫
小生が参って、みんなと共に、今夜は笑い興じるようにすすめてきましょう」「いけません。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
瑠璃子とも大の仲よしで、三人|鼎座して、罪もなく笑い興じる日が多かった。
— 江戸川乱歩 『白髪鬼』 青空文庫