何の気なしに
なんのきなしに
表現副詞
標準
unintentionally
文例 · 用例
値段が安いのと表紙の色刷の模様が面白いのとで何の気なしにそれを買って電車に乗った。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
よく見た印籠と思い乍ら拾い上げて小首を傾げて居たが、 何の気なしに腰に手をやると印籠が無い。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
何の気なしに仲蔵がその男見送ると、 蛇の目傘の浪人者(大吉)が跣足で走り去る(所謂定九郎の恰好よろしく)。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
柿江は自分が何の気なしにすることが、どうかすると人には頓狂に見えて、それが一つの愛嬌にされているのを意識していた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
何の気なしに抛って置くと、いつの間にやら月は盥の中に丸く映っている」 普通のことのようですが、本当の体験を、月と盥に事よせて語っているので、普通の中に言い知れぬ趣があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
将軍、アーチストとアクターとを何の気なしに滑らして、色の黒い未醒画伯とうとう俳優となってしまった。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
」亨一は何の気なしに女に云つた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
俺は何の気なしに車を下りて式台の石段を上つた。
— 平出修 『畜生道』 青空文庫
作例 · 標準
何の気なしに窓の外を眺めていたら、珍しい鳥が庭に飛んできた。
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彼が何の気なしに言った一言が、彼女の心を深く傷つけてしまった。
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散歩の途中で何の気なしに入った古本屋で、探していた本を見つけた。
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